うちの様な小規模動物診療施設では良い条件で動物看護師さんを雇う事ができません。
ちゃんとした規模の動物診療施設では大勢のスタッフさんを雇っているようです。
よその事はわかりませんが「毎日ニュース」に次のような記事がありました。
リンク先が消えてしまうといけないので一部を原文のままコピペしました。

Title:<どうぶつナビ:動物看護師の退職が相次いでいます。>

 ◆動物看護師の退職が相次いでいます。
 ◇低賃金、統一資格なく 専門家ら協会設立、技術向上・処遇改善目指し

 ピンクの作業着に身を包み、体重10キロ近いフレンチブルドッグを何度も抱き上げ、たらいの中で薬をかける。みなみこいわペットクリニック(東京都江戸川区)の温井藍子さん(23)は動物看護師だ。声を掛けながら発疹(ほっしん)で赤くなったおなかに優しく触れる。「この子はおとなしいから楽なんですよ」とほほ笑む。前日は急患の犬の帝王切開でスタッフ全員が深夜帰宅だったが、午前8時半には出勤し、いつもと変わらぬ忙しさで院内を飛び回っていた。

 動物病院で獣医師の診療や手術の補助、入院中の体調管理を担う看護師たち。彼らの技術と地位の向上を目指して今春、専門家らが集まり「日本動物看護職協会」(会長・森裕司東大教授)を設立した。背景には獣医療界の深刻な事情がある。

 協会によると、全国で約2万人が看護師として働くが、統一された認定試験がないために、処遇や仕事の内容、呼び名まで病院によりばらばらだ。急患への対応もあって勤務時間は変則的で、診察や治療のためにペットを押さえつけてかまれたり、レントゲン撮影時に被ばくするなど危険も伴う。だが賃金が安いうえ専門性が認知されていないため、離職が後を絶たない。社会保険が整っていない病院も多く、初任給が15万円以下の所も。離職率のデータはないが「5年持てばいいほう」(専門学校関係者)との声もある。

 今年3月に離職し、今は物流会社の契約社員として働く男性(24)は「勤務先では扶養手当などを求めていたが実現せず、院長に誠意を感じられなかった」と話す。午後9時から翌日午前9時までの夜勤を3日連続し、3日休む繰り返し。体力的には持ちこたえられたが、5年上の優秀な先輩と自分の給料が5000円しか違わないと知り、がくぜんとした。専門学校で看護学を修めたので続けたかったが、将来を考え転職せざるを得なかったという。

 日本獣医師会の山根義久会長は「動物看護師の処遇の改善を急ぎたい。雇い主である獣医師が必要性をしっかりと認識し、利益と仕事を分かち合わなければ何も変わらない」と訴える。国内で飼育されている犬と猫の数は約2684万匹(08年ペットフード協会調べ)に上り、ペットは家族の一員として大切にされる傾向にあるものの、その命を支える獣医療の足元が危うい。
 持病のため月1回の検診が必要なボストンテリアの「くじら」(2歳)を飼う世田谷区の主婦、広田栄子さん(33)にとって、受診のたびに病状を覚えていて声を掛けてくれる看護師は頼もしい存在だ。しつけや食事の悩みも聞いてくれるが「スタッフの入れ替わりが激しく不安になったこともある」と話す。  
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動物看護師さんも本当に大変ですね。

http://mainichi.jp/life/housing/petnavi/news/20090701ddm013100166000c.html?inb=yt