動物愛護法なるものが議員立法で成立しました。
動物愛護の心がより良い法律で守られる事は評価します。

しかし、議員さん達は法律も動物愛護の実務も十分知らないようです。
虐待や遺棄などは新しい法律で従来より厳しく罰せられるようになりました。
でも、それを立証する手立てがとても緩くザルザルの穴だらけ法のよう。

犬は狂犬病予防法(別の法律)で登録の義務が従前からあります。
猫は登録の義務がなく飼い主を認定できません。
犬の登録も義務とは言え全てが登録されていると限りません。

抜け穴を減らすためマイクロチップの装着を法で決めましたが
その装着費用はいわゆる飼い主持ちです。
猫さんなど飼い主が明確でないものへの効果は?
マイクロチップはその番号から飼い主などの情報がわかるよう
データーベース(登録センター)に登録が必要です。
この費用も飼い主負担です。
全部で数千円から1万円程度かかると言われています。

マイクロチップ登録は登録センターが一元化し
すぐに情報が読みだされないと意味が低くなります。
またマクロチップを読み取る機械が我々獣医師や動物愛護団体、
動物収容施設など行政機関に設置されないと役に立ちません。

マイクロチップ未装着が野良猫さん・飼い主のいない犬の
排除の理由にならない事を願っています。

私どもの動物診療所でもマイクロチップ読み取り機は
だいぶ以前から所持・設置してあります。
また、日本獣医師会系登録センターのIDを持っていますので
すぐインターネットで紹介できるようしてあります。
しかしながら、マイクロチップ装着済みの犬猫さんの来院はほとんどなく
さらにマイクロチップの装着依頼も全くないので
現在は装着機器の用意をしてありません。依頼があれば準備します。
(これは当クリニックの怠慢でただ暇なので遭遇率が極めて低いのかも)

数年後にマイクロチップの装着義務が始まります。
利権の道具にならないよう、
また動物愛護が絵に描いた餅にならない事を祈ります。